鉄筋 Reinforce(レインフォース)とは?
鉄筋は、建物の構造用材料のひとつです。鉄製の棒を圧延(成形・加工)した鋼材です。
表面が平滑な「丸鋼」と、表面にリブや筋と呼ぶ 凹 凸 の突起を設けた「異形鋼」
(通常異形鉄筋と呼ぶ)とがあります。
同じ直径であれば、丸鋼より異形鉄筋のほうが 凹 凸 がある分「引き抜き力」に
抵抗する力が強く、又コンクリートの付着性も高くなります。現在では、異形鉄筋の
使用率が圧倒的に多くなっています。
鉄筋を繋(つな)ぐには主に以下の方法があります。
- 直径1mm程の結束線をハッカーという器具で結束(結ぶ)する「重ね継ぎ手」
- 鉄筋の断面同士をガスで溶かしながら圧力をかける「圧接」
- ネジの中心部で互いの鉄筋を合わせ、機械で締め付ける「機械式継ぎ手」
鉄筋コンクリート構造 Reinforced Concrete(レインフォース コンクリート)
歴史:ヨーロッパの植木職人が鉢を作る際、針金で補強したのが最初とされます。
鉄筋コンクリートは、鉄の持つ「粘り強さ」「強靭さ」とコンクリートの持つ「圧縮強度の
強さ」を兼ね備えたものです。
性質的には、鉄は大気中の酸素と結合してサビが生じ、年月が経つと断面積がサビにより
少なくなり強度を保てなくなりますが、コンクリートの中に含まれるセメントがアルカリ性なので、
鉄筋は酸化せず当初の強度を保ち続けることができます。
Reinforced Concrete の頭文字から RC構造 と略し称されています。